絵本を数多く発表されているヨシタケシンスケさん。
彼の作品は面白い視点の話が多い印象ですが
こちらは結構ストレートにメッセージ性のある本です。
こんな人におススメです。
✅人の心が分かるようになってきた幼児期の子
✅いじめなどで悩む学生時代
✅人間関係や仕事、プライベートに至るまで悩みはつきない社会人
これは、各世代にヒットするんじゃないか!?と思う内容です。
少ない言葉で伝えてくれる
すごいのは、そんな中身が「絵本」にしっかり落とし込まれているということ。
たくさんの言葉を使えば表現できることも、少ない言葉で伝えるって難しい。
しかも、子供にわかるように書いてある。
私が知ったきっかけも、
5歳の娘が、「保育園にある好きな本だよ」と教えてくれたのが始まりです。
正直この内容が5歳にもなにか伝わるんだ・・・と驚きました。
見た目は普通に絵本なので
子供にもすっと入っていけるんだと思います。
どうにもならなくなったら逃げればいい

にげることは はずかしいことでも わるいことでもない。
きみのあしは「やばいものからにげるため」についているんだ。
出典:にげてさがして
自分の気持ちを伝えるのは
子供には子供なりの大変さ、大人になってからも別の難しさがあると思います。
子供は単純に想いを言語化するのがうまくいっていなかったり
いい子ほど先生や○○ちゃんがこう言ってたから、と思い込みがちな気がします。
大人の場合は、どちらかというと、言っても変わらないし・・・と口をつぐむ感覚があります。
ただ、言えなくても「どうにもならなくなったら逃げればいい」という心持ちがあれば、最悪の事態は免れると思います。
そんな話をこの本ではさらっと書いてくれています。
重くならず、この内容が書けるのはただただすごい✨
子供も大人も「探し続ける」こと
子供のころは特に、学校だけの世界になりがち。
学校で仲良くしていた友達が急に冷たくなって居場所がなくなったら?
学校を休んだって良いし、転校することだってできる!
社会人になって仕事がつまらなかったら?
社内での異動・転職・フリーランスになったっていい!
また、逃げることと同時に
とにかく探し続けることが大事というメッセージが描かれています。
この「探し続ける」という事に関しては、
小さい子供だけでなく大人に向けてのほうが強いメッセージなのかもしれません。
もう歳だし、とか
どうせ才能ないからできないし、とか
確かに考えてしまいがちですが
そんな時にはこの本を手に取って最初から最後までゆっくり読んでみると
きっと気持ちがリセットされると思います。
まとめ:全世代に響く言葉がぎゅっと詰まっています
5分で人を動かす力のある本だなと思いました。
絵本コーナーじゃなくて、大人向けのエリア(エッセイ・人生論などのところ?)にも置いたらいいのに、と思います。
何度も読み返したくなるおススメの絵本です✨良ければお手元にどうぞ。
ヨシタケシンスケさんは出版スピードが早くて
今後もどんな作品を世に送り出してくれるのか、楽しみです。
また素敵な本があったら紹介します。OK🐇✨?
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