年間70冊以上読破を継続中のくもここ(@kumo_koko)です。
この記事では、この安壇美緒さんの「ラブカは静かに弓を持つ」という小説を読んで、リアルタイムに思ったことを記録していこうと思います。
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「ラブカは静かに弓を持つ」のネタバレなし感想が知りたい
ではではスタート✨
あらすじは?
武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
出典:Amazon作品ページ
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
リアルタイム感想
偶然、本屋大賞2位の本を読み始めていました。本屋大賞に対する信頼は厚く、今まで読んだ本屋大賞の1位はハズレなし。読書してみたいなぁと漠然と思ったら本屋大賞取ったものがおすすめよ。
— くもここ📚ブログ12ヶ月目 (@kumo_koko) April 12, 2023
この本は序盤で出てくるキーワードは、スパイ×チェロ×著作権?この先に期待!#ラブカは静かに弓を持つ pic.twitter.com/ruX2F1JSw9
タイトルだけではどんな小説かわかりませんでしたが、表紙を見たら、

ああ、チェロなんだな
すぐわかりました。
音楽関連の小説としては、奥田陸さんの「蜜蜂と遠雷」もおすすめです。
こちらの記事でも触れていますので、良かったらチェックしてみて下さい。
小説ということで、実際の音は聞こえてこないのですが、使われている楽器がとても身近に感じるようになります。
チェロなんて特に、いままで縁がない楽器でした。
バイオリンやピアノではなく・・・というところもちょっと何かあるのでしょうか?
作中に、チェロが大きい楽器だからバスで持ち運びせずに音楽教室と自宅に置くなどという表現がありました。
なんだかその細やかなところまで触れているところが好きでした。
第一楽章、第二楽章と物語を章分けしているのもチェロならではなんですね。
素敵ですね。
現在第一楽章が終わったところです。続きが楽しみです。
本って不思議なもので、興味があるものがテーマだから読む場合と、読んだらテーマになっていたものに興味がわくパターンがあると思う。
— くもここ📚ブログ12ヶ月目 (@kumo_koko) April 13, 2023
今読んでるのはまさに後者。
チェロって興味持った事なかったけど、人の声に1番近い音域を持つ弦楽器って聞くと、気になってくるよね。#ラブカは静かに弓を持つ pic.twitter.com/pmE86EM4Rl
クラシックのコンサートを聞きに行ったことはあるので、チェロの存在は知っています。
しかし、どうしてもバイオリン、もしくはギター、トランペット、フルート・・・
高音域の楽器がメジャーな気がします。
そこであえての低音域の楽器を習う人たちというだけでも少し興味がわいてきませんか?
よくある話ですが、この本の影響で、「チェロ」という話題を聞いただけでこの物語を思い出しそうです。
もしチェロの話題を身近な人がしていたら、間違いなくこの小説を勧めたいと思います。
珍しくチェロに触れている小説なので、既に知っているかもしれませんけどね。
スパイについて考えさせられる。
— くもここ📚ブログ12ヶ月目 (@kumo_koko) April 14, 2023
華やかなアクションものみたいなイメージがあるけれど、この小説のようにそれを会社の指示で職業として行っている人も世の中にはいるんだろう。それがマクロな時点で必要だと言い聞かせても、果たして自分もやり通せると思う・・・?#ラブカは静かに弓を持つ
スパイ・・・SPY×FAMILYで見るのも華やかな印象があります。

「SPY×FAMILY」はAmazon prime videoで見ることができます。
まだAmazon primeを使ったことのない方であれば初月無料ですよ。
この作品の主人公も、ところどころにイケメン要素が描かれているので、映像化なんてことになったら華やかな感じになるのかなぁ。
是非、映像化してほしい作品ですね。
スパイのような特殊な仕事をしている人は、自分の家族にも仕事な内容を話していないと聞いたことがあります。
この本では家族がいる人がそのようなことで悩む話ではないのですが、仲良くなったチェロ仲間に自分の素性を黙っておくとは・・・気が狂いそうな展開ですよね。
仲良くなれば仲良くなるほど、自分がその仲間たちを裏切っているということで自責が強くなっていくに違いありません。
もう、想像しただけで辛く・・・
その後の展開はご想像にお任せしますが、やはり中盤から後半にかけての山場が胸が痛む場面が続きました。
主人公の気持ちを推しはかりながら、辛いながらも楽しめる作品だと思います。
読後はすっきりした感じですね。
ぶつっときれるのではなく、しっかり結末が描かれている感じに好感が持てました。
ライブやコンサートに行った人ならわかるはず。
— くもここ📚ブログ12ヶ月目 (@kumo_koko) April 15, 2023
楽しみで仕方なかった事がいざ始まると、それは終わりに向かってしまう。もちろん待ちわびていたから見たい!けど、この曲が終わったら夢から醒めてしまう・・・
不意に見つけたら、このフレーズがとても好きでした。
#ラブカは静かに弓を持つ pic.twitter.com/IMUhm5AsnQ
読書の中で好きなのは、これ!という自分だけのお気に入りフレーズを見つけることです。
「始まらないでくれ・・・始まってしまった音楽は、やがて必ず終わりを迎える」
楽しい時間は待ち遠しいものですが、その楽しい瞬間に到達した瞬間から終わりが見えてくる。
なんともいえない切ない感じが好きなフレーズでした。
まとめ:自分がこんな立場になったら・・・切ない小説です
スパイとして潜入したはずの音楽教室。
そこで出会った人たちと心が触れ合ってしまったら・・・?
テーマとしてはありがちかもしれませんが、心の琴線に触れるお話です(チェロだけに)。
音楽の世界は縁遠く感じる人もいるかもしれません。
でもこの小説は、他人との付き合い方がテーマになっている印象。
人付き合いがちょっと苦手な人は特に共感できると思いますのでおすすめです。
読むとチェロに限らず、ちょっと新しい事を始めてみようかな・・・
なんて気持ちになるかもしれません。

OK?🐇✨
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